施術の流れ

問診票の記入・問診

問診の内容から、理学的、神経学的検査で現状の把握、また、医学的原因や危険な状態の洗い出しを行います。

ゆがみのチェック

立った状態で全体的ゆがみのチェック及び姿勢保持機能の状態のステージ分類。
ここで大きく3つのステージに分類します。
  • 頭蓋骨ー背骨のねじれに合わせて骨盤がねじれ、そのために主に神経や内臓に悪影響の出ている状態。
  • ねじれや事故などの衝撃に耐えかねて、骨盤の関節が壊れてしまい、全身が骨盤への負荷を逃がそうとして大きく歪み、主に筋肉や関節、顎などに負担がかかり損傷が起こっている状態。
  • 骨盤を守るための歪みに腰椎が耐えかねて腰を非常に傷めている状態。 厳しい腰痛や座骨神経痛、首や頭が痛むこともあります。

全身の基本的調整

ステージ分類に従って、全身の基本的調整と、それによる変化の確認検査
※今のところ、この時点で約半数の方になんらかの変化が出てきます。
初回は、基本的にはここで終了です。

基本的調整は建築で言うと土台工事。 これが安定してくれれば、その場では変化が出なくても時間とともに良くなるケースが多いものです。
切り傷の治療と似ていますが、傷を消毒して、場合によっては縫って包帯を巻いても痛みはすぐになくなりません。けれど治るための準備は出来ました。そして少しずつ痛みが変化し、後は時間を追うごとに傷もふさがって治癒へと向かいます。

同様に、基本的調整では、体が歪まなくてはならなかった理由を取り除くことで患部への負担を減らします。負担がなくなったからとすぐに損傷が回復する訳ではありません。しかし患部への負担を減らす事が、回復の準備になります。時間が経てば良くなるケースが多いのです。

基本的調整の安定に数回をかけるケースもあります。全身の歪みがひどければ、それだけ患部への負担が大きく、基本的調整によって期待される効果も大きいと考えられるからです。

個別の部位の調整

基本的調整の後、状態に合わせて手足、背骨、内臓、頭蓋骨などの個別の調整に移ります。ここで、基本的調整では治らなかったトラブルをひとつずつ整えていきます。

ひとつずつ整える訳 ―なぜ一度に整えてくれないの?―

何かの症状で病院に行き、病名が決まったとします。その時その病気に、考えられる全ての薬を投与する、などという事はありませんよね?
そんなことをすると、1. どの薬が効果があったのか分からない、2. 効果があるものは体への負担もあるので同時に複数投与は危険です。
カイロプラクティックで、ひとつひとつ整えていくのも全く同じ理由です。

各回の後に、状態の変化を調べるための検査をして確認。
個別の調整の後、全身の歪みのステージが変化する場合もあります。その場合は、そのステージに合わせた基本的調整を再度行います。
このように、施術は毎回変化しながらじっくりと進んで行きます。
どうぞ、1回、2回で痛みが消えないからと諦めてしまわないことをおすすめします。